凍える手
13歳の冬今以上に寒かった。
よくこの寒さの中
新聞配達できたものです。
若かったからでしょう。
眠る時間もなかった・・
睡眠時間を削らないと
宿題もできなかった・・・
寒くて凍えそうになった・・
薄いジャンバーを羽織って
寒い中
配達をしていた。
寒かろうと
新聞店の店長がジャンバーをくれたことがあった。
嬉しかった。
親にもして貰えない親切
涙が出そうだった
今、あの頃を思い出すと
目頭が熱くなる。
親切にされたことがなかった・・
そんな13歳の冬だった。